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行きたくない 学校へ?会社へ?著名人による行きたくないのアンソロジー

書評

 

 

私の本当の世界は、私が決めるよ。

 

 

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行きたくない あらすじ

誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。
ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。
ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。
僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。

加藤シゲアキ『ポケット』
阿川せんり『あなたの好きな/わたしの嫌いなセカイ』
渡辺優『ピンポンツリースポンジ』
小嶋陽太郎『シャイセ』
奥田亜希子『終末のアクアリウム』
住野よる『コンピレーション』

「行きたくない」がテーマの短編集

この作品は6名の作家さんによる短編集となっています。

友人に誘われて行きたくない。
教員として学校に行きたくない。
ロボットとして仕事に行きたくない。
恋人に会いに行きたくない。
この世界から新しい世界へ行きたくない。

この作品ではいろんな行きたくないを体験することができました。

今回、ぼくが最も印象に残った、住野よるさんの「コンピレーション」についてご紹介します。

「行きたくない」がポジティブ

美味しいご飯が食べれて、好きな映画を観て、好きな友人と過ごせて、毎日幸せな生活を送っている、松岡桃。

しかし、ある友人から、その日常は偽物だと伝えられるのです。

桃は偽物の日常から抜け出そうと提案されます。

桃が出した答えがこちらです。

今とは違う世界のことを見てみたいと思う気持ちもあるけど、好奇心よりも今の幸せを手放したくないって思ったんだ。

この作品のタイトルは『行きたくない』。

〜ないと、日本人にとってネガティブな印象の言葉ですが、この物語では「行きたくない」がすごくポジティブに聞こえました。

今の幸せを手放したくない。

短編小説ですが、住野よるさんの独特な世界観に引き込まれてしまいました。

行きたくない 感想

 


「行きたくない」は持って当然の感情。

ネガティブな表現を受け入れている感想に感激しました。

 


そんな日もあるよね。

これ以下でもこれ以上でもない帯です。

 


同じテーマなのに作家さんによってジャンルが違うのは面白いですよね。

ぼくは「行きたくない」というテーマで小説を書けと言われたら、学校をサボる話が最初に頭に浮かびますね。安易。。。(笑)

 


この作品の表紙は、あの『推し、燃ゆ』の表紙も手がけたダイスケリチャードさんによって描かれています。

おしゃれなイラストなので、表紙の好みで購入する方もいるのでは。

まとめ

ぼくは「行きたくない」というタイトルに惹かれて、この作品を購入してしまいました。

誰だって「行きたくない」時がある。

誰もがこの言葉に共感するのではないでしょうか。

興味を持った方はぜひご購入を。

ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

 

書評小説
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