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暇と退屈の倫理学 國分功一郎

哲学書

 

 

自分が行動へと移るための理由を与えてもらうためならば、人は喜んで苦しむ。

 

 

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暇と退屈の倫理学 あらすじ

暇とは何か。人間はいつから退屈しているのだろうか。
答えに辿り着けない人生の問いと対峙するとき、哲学は大きな助けとなる。著者の導きでスピノザ、ルソー、ニーチェ、ハイデッガーなど先人たちの叡智を読み解けば、知の樹海で思索する喜びを発見するだろう。
2011年朝日出版社刊『暇と退屈の倫理学』、2015年太田出版刊『暇と退屈の倫理学 増補新版』と現代の消費社会において、気晴らしと退屈が抱える問題点を鋭く指摘したベストセラー、あとがきを加え、待望の文庫化。

暇と退屈の倫理学 暇とは何か考える哲学書

哲学書って何かハードルすごく高いですよね。

タイトルに惹かれ、友人がよかったとおすすめしてもらい、人生ではじめてこの哲学書を読みました。

ハイデッガー、ニーチェ、マルクスなど、どこかでチラッと聞いたことがある哲学者の名前がたくさん出てきます。

退屈とは、暇とは、自分が生まれる何年も前から、国が違っても、人は同じようなことを考えるんだと、とても感動しました。

『暇と退屈の倫理学』、本屋さんに行くと、「東大生、京大生が一番読んでる本」と平積みされてるんですよね。

哲学書、これからも読んでいこうと思えました。

暇と退屈の倫理学 こんな人におすすめ

『暇と退屈の倫理学』は哲学書を初めて読む人でもわかりやすいように書かれています。

なので、これから哲学書に挑戦しようと考えている人におすすめです。

また、社会の在り方や、消費や浪費の違いなど、社会学的な側面も描かれています。

社会学に興味がある人も楽しめる作品です。

これからどうやって生きていこうか悩んでいる20代前半の学生には特に刺さる作品なんじゃないかなと思います。

暇と退屈の倫理学 心に刺さった言葉たち

生きているという感覚の欠如、生きていることの意味の不在、何をしてもいいが何もすることがないという欠落感、そうしたなかに生きているとき、人は「打ち込む」こと、「没頭する」ことを渇望する。大義のために死ぬとは、この羨望の先にある極限の形態である。

何かに没頭しているときのあの感覚は最高ですよね。ぼくも定期的に絵を描きたくなります。

苦しむことはもちろん苦しい。しかも、自分を行為に駆り立ててくれる動機がないこと、それはもっと苦しいのだ。何をして良いのかわからないというこの退屈の苦しみ。それから逃れるためんであれば、外から与えられる負荷や苦しみなどものの数ではない。自分が行動へと移るための理由を与えてもらうためならば、人は喜んで苦しむ。

目的はそこに行くことではなく、そこに行く動機を作るために目的があるってことたまにあるなって感じます。人は喜んで苦しむって表現、いいですね。

必要の限界を超えて支出が行われるときに、人は贅沢を感じる。ならば、人が豊かに生きるためには、贅沢がなければならない。

どれだけ固定費を減らして、少ない賃金で生きていくかって最近考えるんですが、なるほど、豊かに生きるためには贅沢がなければならないんですね。これはとても参考になる考え方です。

余暇はもはや活動が停止する時間ではない。それは非生産的活動を消費する時間である。余暇はいまや、「俺は好きなことをしているんだぞ」と全力で周囲にアピールしなければならない時間である。逆説的だが、何かをしなければならないのが余暇という時間なのだ。

SNSが普及してこの感覚は余計に加速しましたよね。

仕事というものは普通、できることならやらずにすませたい。そのようなものではないだろうか?いや、そうではないのだ。やるべき仕事がないと、人は何もない状態、むなしい状態に放って置かれることになる。そして、何もすることがない状態に人間は耐えられない。だから仕事を探すのである。

人間って仕事をしない時期があると仕事したくなるんですよね。無職ってすごい才能というか向いてないとできないなって思います。

暇と退屈の倫理学 感想

『暇と退屈の倫理学』を読むという読書体験が哲学。哲学書ってきっとそうなんですよね。哲学書を読むと決断したときから何かが変わってる気がします。

距離の近い人と哲学の本について語れるのは面白そうです。大人になって社会がどんなふうにまわってるのかなんとなくわかってくると、歴史が楽しく感じるようになりました。

哲学書って人間の本質的なことが書いてありますよね。AIの時代になってもその本質は変わらないので、哲学書を読んで考え続けたいです。

暇と退屈の倫理学 まとめ

哲学書をはじめて読んだのですが、100年も200年も前から人間は同じことを考えていたんだなと感動しました。

そのときと比べて科学技術が発達し、とても便利に暮らすことができるようになったからこそ、今の時代を生きるぼくたちは、どう生きるのかを考える必要があるように感じます。

そのときに哲学書のような昔の人がどんなことを考えながら生きていたのかを学ぶことはとてもためになりますね。

ぼくは学生時代、社会科目の歴史が特に好きじゃなかったのですが、大人になってから、歴史の出来事や政治的な背景を知ることがとてもおもしろいなと感じるようになりました。

定期的に哲学書も読んでいこうと思います。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

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