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小説の神様 あなたを読む物語 小説

書評

 

夜空に流れる星を美しいと思う感性と、退屈だと思う感性がある。
そこにあるのは、星が落ちているという事実だけ。
そこに何を見出すか、全ては感受する者の心のありようにかかっている。

 

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あらすじ


もう続きは書かないかもしれない。合作小説の続編に挑んんでいた売れない高校生作家の一也(いちや)は、凶作相手の小余綾(こゆるぎ)が漏らした言葉の真意を測りかねていた。彼女が求める続刊の意義とは……。その頃、文政部の後輩成瀬は、物語を綴るきっかけとなった友人と苦い再会を果たす。二人を結びつけた本の力は失われたのか。物語に価値はあるのか?本を愛するあなたのための青春小説。

小説の神様 あなたを読む物語(上)

 

あなたのせいで、もう書けない。親友から小説の価値を否定されてしまった成瀬。書店を経営する両親や、学校の友人とも衝突を繰り返す彼女は、物語が人の心を動かすのは錯覚だと思い知る。一方、続刊の意義を問う小余綾とすれ違う一也は、ある選択を迫られていた。小説はどうして、なんのために紡がれるのだろう。私たちはなぜ物語を求めるのか。あなたがいるから生まれた物語。

小説の神様 あなたを読む物語(下)

小説の神様の続編

この作品は『小説の神様』の続編となっています。

登場人物は同じですが、今回のお話では主人公の一也(いちや)とヒロインの小余綾(こゆるぎ)に加え、文芸部の後輩の成瀬(なるせ)のお話があります。

もし前作の『小説の神様』が気になる人は、感想をまとめているのでこちらからお読みください。

小説の神様
強くなくていい。 失敗しても、嫌われても、挫折を繰り返してしまっても。 君は、主人公になってもいいのだと、ページを綴る誰かへ、そう伝えるために。 小説の神様 /講談社/相沢沙呼 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon あら...

目次から面白い

この作品は目次から面白さが伝わります。

この作品(上下巻)の目次をご紹介。

第一話 物語の価値はどこにあるのか?
第二話 書かない理由はなんなのか?
第三話 物語は人の心を動かすのか?
第四話 心が動いたその後で
第五話 読書に意義は存在するか?
第六話 物語は誰のために生まれるのか?

読書の好きならこの目次を見ただけでワクワクしませんか?(笑)

「なぜあなたは物語を書くのか」という人生について問われているような質問の答えがここにはあるような気がします。

この作品で伝えたいこと

この作品は心に残る言葉が多すぎてどう伝えたらかいいかわかりませんでした。

読み終わって一番最初に何を伝えたいかという問に対しての答えをご紹介しようと思います。

この記事の冒頭に記した文章に関係している言葉。小余綾と成瀬の会話です。

可能な限り、美しいものを見逃さないように眼をこらしていたいし、大切な声を聞き逃さないように耳を欹(そばだ)てていたい。
私はいつも、自分がそう在りたいと願うの

この思考に至ったきっかけはぼくの気質と一冊の本でした。

 

「繊細さん」の幸せリスト

最近よく聞くようになったHSP(Highly Sensitive Person)。

一言でいうと感受性の強い人です。

ぼくはこれに当てはまります。

この気質のおかげで物語の登場人物に深く感情移入できたり、情景が鮮明にイメージできたり、人よりも読書が楽しめている部分があると思っています。

本を読んでいる時間が好き。
感動できる物語に出会えることが嬉しい。
読書を通してたくさんの人と繋がることができて楽しい。

こんな気持ちを最近本当に感じています。

繊細な人の「繊細さ」は、幸せを感じるための大切な感性

この本では「繊細さ」のことをこんな風に書いています。

幸せと感じる感覚をこの本から学びました。

生きづらさを感じる時もありますが、ぼくはこの感覚や小余綾の言葉を忘れずに生きていきたいです。

『「繊細さん」の幸せリスト』も簡単にまとめているので、もし興味がある方はこちらからお読みください。

「繊細さん」の幸せリスト
繊細な人の「繊細さ」は、幸せを感じるための大切な感性です。 「繊細さん」の幸せリスト 今日も明日も「いいこと」がみつかる /ダイヤモンド社/武田友紀 posted with カエレバ 楽天市場 Amazon 「繊細さん」とは HSP(Hig...

小説の神様 あなたを読む物語 感想

 

何かを作り出すクリエイターは本当にこの作品おすすめです。

 

 

この作品の続編が読みたいと思いました。
一也の友達の九ノ里とか一也の妹の雛子の物語が読みたい!

 

 

書き手にとって読み手の存在の大きさを感じることのできる作品です。

 

 

商業出版のリアルも描かれていて、小説だけではく、どの仕事にも当てはまるような現実を感じることができます。自分の伝えたいことを届けることは難しいけど、それを泥臭く続けている人はかっこいいなと思います。

まとめ

『小説の神様 あなたを読む物語』では一也と小余綾のやりとりや成瀬の物語など、前作よりも物語がてんこ盛りです。

作品の違法ダウンロードの話や、高校生ならではの人間関係の話など、考えさせられるお話がたくさんあるので、本好きにはたまらない作品となっています。

ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

 

 

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