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書評:『さみしい夜にはペンを持て』 古賀史建による書く人のための小説

小説

 

 

書くってね、自分と対話することなんだよ。

 

 

 

 

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さみしい夜にはペンを持て あらすじ

SNSで常時だれかとつながっている時代。
だからこそ、積極的に「ひとり」の時間をつくろう。

うみのなか中学校に通うタコジローは、
学校にも居場所がなく、自分のことが大嫌い。
ある日、不思議なヤドカリおじさんと出会ったタコジローは
その日から、どんどん変わっていく…

『嫌われる勇気』古賀史健による、13歳から読める「自分との人間関係」を構築できる本。一生自分の頭で考え続けたい人へ。

ポプラ社 

さみしい夜にはペンを持て 書くことを教えてくれる一冊

『さみしい夜にはペンを持て』はタコジローというたこの少年を通して、書くことの大切さを学ことができる小説です。

物語形式なので読みやすく、早い人なら2時間あれば読み終えられるくらいのボリュームになっています。

マインドフルネスのひとつに、ジャーナリングがあります。

ジャーナリングは書く瞑想とも呼ばれていて、心を落ち着かせる効果があるそうです。

ぼくもこの本をきっかけに2023年10月から毎日考えていることをノートに書き始めました。

『さみしい夜にはペンを持て』の作中でも書かれているのですが、まずは10日書くことを目標にするのがいいそうです。

意識すると、1日目と10日目の書き方が違っていたりして面白いですよ。

興味がある人はぜひ書いてみてください。

出版社はポプラ社

ポプラ社は児童書をメインに発行している出版社です。

『かいけつゾロリ』や『ねずみくんのチョッキ』など、誰もが知ってる児童書を発行しています。

HPを見ていたら、社長のメッセージのページにポプラ社のnoteのリンクがありました。

各自治体の教育関係の団体との対談が載っていて、おもしろい取り組みをしてるなぁと思いました。

こういう真面目ないいことをしている記事ってなかな読まれないものなので、最近の記事をここにも貼っておきますね。

【後編】50年先のまちを想い土にふれる~長野県佐久穂町教育委員会教育長・渡邉秀二さん、産業振興課長・倉澤栄司さん、南佐久北部森林組合専務・島﨑和友さん~|ポプラ社通信
自然の豊かさと、林業に携わる人々の姿にふれる、佐久穂町の森林体験学習。 前編でその体制ができるまでの過程や、実際に子どもたちが取り組んでいる様子についてお聞きしました。その上で後編では小中一貫教育をはじめとする教育全般の方針や、まちづくりに...

著者の古賀史建さんってこんな人

古賀史建さんは、アドラー心理学の『嫌われる勇気』で有名な作家さんです。

ぼくも『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』は何度も読みました。

他にも、『取材・執筆・推敲』というライターの教科書も書いていて、ぼくのバイブルになっています。

さみしい夜にはペンを持て こんな人におすすめ

受注して仕事しているライターさんは読んでみることをおすすめします。

クライアントやお客さんのために文章を書いているライターさんは、自分のために文章を書くことってあまりないと思うので、そういう人にぜひ読んでもらいたいです。

また、今もうすでに日記やジャーナリングをしている人にも、深掘りなどの書き方の工夫が書いてあるので、おすすめです。

『さみしい夜にはペンを持て』は、小学生や中学生にも読めるように、難しい漢字は使われていません。

あってもふりがなが振ってあるのでスラスラ読めると思います。

お子さんと一緒に読んでみることもできるので、ぜひ読んでみてください。

さみしい夜にはペンを持て 心に残った言葉たち

「思う」と「言う」の距離が遠いだけ。ことばを外に出すまでに、時間がかかっているだけさ。決して頭の回転がにぶいとかじゃない。

この言葉、とても勇気が得られました。「思う」と「言う」の距離って素敵な言葉ですよね。

ぼくたちが生きるうえで最大の謎。最期の瞬間まで、ずっとついてまわる謎。それは「自分」だ。自分は何者なのか。心の奥底にいる自分は、なにを考え、なにを望んでいるのか。これから自分はどこへ行こうとしているのか。

自分のことがいちばんわからなかったりしますよね。

1人になりたいのは「みんなと一緒にいると、自分ではいられなくなる」からなんだよ。会社とか、家族とか、そういう場所でずうっと「みんな」のなかにいると、なんでもない「自分」ではいられなくなるんだ。

1人暮らしを始めてから、自分1人の時間が増えてとてもいいです。その代わり、ちゃんと人がいるところに自分から行かないと本当に1人になってしまうので、そのバランスが大事ですね。

なんとなくイライラしてただけだよ。

どうして「なんとなく」のままじゃダメなの?

なにも解決しないからだよ。なんとなく、イライラする。そうやって、自分の感情を「なんとなく」で片付けていても、なにも解決しない。
答えは、見つけるものじゃない。出すものだ。いまの自分が「あのときの自分」の感情に、答えを出す。あのときの自分はこうだったはずだと、答えを決める。そうやって決めないことには、なにひとつ書けないんだ。

答えは出すもの。誰かに与えられたり、社会に決めてもらうものではない。この思考って訓練が必要ですよね。ぼくも自分が社会に出て、個人事業主として仕事をしだして数年経ってから、この感覚がとても身についた自覚があります。

つまりおしゃべりは、ひとつの場所に立ち止まらせてくれず、ひとつの考えに集中させてくれないんだ。だから自分の考えを深めていくためには、ひとりになる必要がある。ひとりの場所で、ひとりの時間に、自分ひとりと向き合って書くからこそ、ひとつの考えが深まっていく。だれにも合わせず、「返事じゃないことば」を書いていくことでね。

誰かに聞いてもらうというアウトプットも大事ですが、自分と向き合うアウトプットも大事ですよね。ぼくの場合は、1人になって考えがちなので、むしろ、人に聞いてもらうことを意識していこうと思っています。

さみしい夜にはペンを持て Twitterの感想

 

「情報にあふれた世の中で大事なことは、自分で考え、自分自身を知ること」まさにそうだなと思いました。

「読んだらぜったい書きたくなる」わかります。書き始めました(笑)

 

 

未来の自分のために、何かを残すって考え方素敵ですよね。

まとめ

古賀さんの文章、ぼくはとても好きです。

古賀さんは、noteを頻繁に公開していて、ぼくもTwitter経由で読んだりしています。

他人の日記っておもしろいですよね。

学生の頃、日直がつける日誌とか読むの好きなタイプでした。

ぜひ読んでみてください。

古賀史健|note
ライター。バトンズ代表。最新刊『さみしい夜にはペンを持て』。その他『取材・執筆・推敲』『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』『古賀史健がまとめた糸井重里のこと。』『20歳の自分に受けさせたい文章講義』など。週日更新しています。

『さみしい夜にはペンを持て』を読み始めてから、紙のノートに日記をつけ始めたんですが、他人には見せられないですね。

出てきたネガティブな感情を書き殴ってるので、死ぬ前に燃やしたいです(笑)

社会人になったときからずっと10年以上日記をつけている友人がいるのですが、たまに見返すと、この時はこんなこと考えてたんだ、とか、1行くらいしか書いてないときは、何もなく平和だったんだな、とかおもしろいって言ってました。

抜き書き帳、読了ブログ、日記と、自分のために書くことがたくさん増えてきましたが、そういう記録って未来の自分にとっては貴重なデータにもなるなと思うので、時間をとって続けていこうと思います。

 

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