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本日は、お日柄もよく 小説で描かれるスピーチライター

書評

 

いいほうに変わるなら、変わるほうがいい

 

 

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本日は、お日柄もよく あらすじ

OL二ノ宮こと葉は、想いをよせていた幼なじみ厚志の結婚式に最悪の気分で出席していた。ところがその結婚式で涙が溢れるほど感動する衝撃的なスピーチに出会う。それは伝説のスピーチライター久遠久美の祝辞だった。空気を一変させる言葉に魅せられてしまったこと葉はすぐに弟子入り。久美の教えを受け、「政権交代」を叫ぶ野党のスピーチライターに抜擢された!目頭が熱くなるお仕事小説。

心に残る名言がたくさん出てくる小説

この作品を読みを終えて感じたことは、名言の多さです。

付箋を貼ったり、ページを折ったりすることが普段の小説よりも多かったなぁと、読んでから気づきました。

ネットでも、「本日はお日柄もよく 名言」と検索されていることもわかります。

やはり一番は

困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。
三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している。

なのではないでしょうか。

ちょっとスピーチをしてみたいなと思わせる冒頭

この作品を読んで、スピーチちょっとやってみたいなと思ったかたもいるのではないでしょうか?(ぼくはすぐ影響されるタイプなので興味を持ちましたw)

1ページ目の「スピーチの極意 十箇条」での時点でなるほど!と引き込まれまれてしまいました。

1章の冒頭では誰もが経験のある長くてつまらない校長先生のお話のようなスピーチから描かれているので、あー、わかるーといきなり共感です。

その後のこと葉のアクシンデントは笑ってしまいますが、何よりも久美さんのスピーチの破壊力が読者をこの本から逃げさせないですよね。

1章が一番インパクトありました。

スピーチ・恋愛・政治 多くのジャンルがてんこ盛り

スピーチライターという職業、こと葉の周り(こと葉を含めた)の女性たちの恋愛観、仕事で担当することになった議員という政治。

こと葉の心情描写に加え、たくさんのジャンルについて、誰でもわかるように描かれていて驚きました。

なんの障害もなくスラスラ読めてしまうのであまり気になりませんでしたが、冷静に考えるとかなりすごいことですよね。

ぼくだったらもっとわかりやすいの書きたいって思ってしまいます。

また、政治についても書かれていて、政治の関心のない人にも理解しやすく書かれていました。

もしこの本を読んで政治に興味を持つ人が現れたら、すごいことですよね。

とても読みやすく書かれていてスッと感情移入することができました。

本日は、お日柄もよく 感想

 

1章の破壊力はすごいので、400ページも読むのは…と思っているかたは1章だけでも読んでみて欲しいです!(結果的に400ページ読むはずw)

 


SNSで自分のこと気軽に発信できるようになって、文章を書かない人は少なくなったと思います。特に発信に力を入れている人、言葉のもつ力と大切さを実感することができるので、ぜひ読んでみてください。

 

スピーチを聴いている(読んでいる)と本当にその場にいるように感じることができます。この作品はすぐに映像化されるんだろうなと思って調べてみると、2017年にwowowで映像化されていました。

 

表紙やタイトルから、確かに冠婚葬祭の雰囲気はありますね。実際はOLのこと葉が主人公で読み手に親近感を与える作品いなっています。「安定した仕事で幸せになるのもいい。けれど、人を感動させ、幸せにする仕事に就けるのはもっといい。」名言ですね。

 

「本日は、お日柄もよく」で検索すると、このように#2021年上半期の本ベスト約10冊#名刺代わりの小説10選などのタグに付けられていることが多い作品です。それだけ多くのかたに読まれていておすすめされている作品なので、まだ読んでいないかたはぜひ読んでみてください!

まとめ

この作品を手に取ったとき、ちょうどぼく自身も言葉を使ってお仕事をしようと思っていたところでした。

すごくいいタイミングでこの作品に出会えたなと運命を感じるとともに、言葉の力の偉大さと大切さを実感することができました。

素敵な文章を書けるようにいろんな本をこれからも読もうと思います。

ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

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