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そして生活はつづく 星野源の変人さと凄さがわかる短編エッセイ!

書評

 

 

本当に優秀な集団というのは、おそらく「ひとつでいることを持続させることができる」人たちよりも、「全員が違うことを考えながら持続できる」人たちのことを言うんじゃないだろうか。

 

 

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そして生活はつづく あらすじ

携帯電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。 つきまとう劣等感&虚無感と、腹痛に立ち向かい、 そんな素晴らしくない日常を、つまらない生活を面白がろう! と決意した星野源が 洗面台をビシャビシャにしながら考えた、共感と哀愁をいざなう爆笑エッセイ。 巻末に俳優・きたろうとの文庫版特別対談「く……そして生活はつづく」も収録。

それわかる!!いきなり共感から入り込める作品

「料金支払いはつづく」というお話からこの作品は始まります。

請求書を適用な場所に置き「明日払おう」と心に決める。
翌日出勤前に思い出して請求書を探すのだが、全く見つからない。
帰り道にコンビニで買った夕飯をベッドに置き、一息ついてなんとなく鞄を開けると、請求書が鞄の奥の方でくしゃくしゃになった状態で入っていることに気づく。

そういうことあるよね!

めっちゃわかる!!

ってエピソードが、いきなり詰め込まれていて、一気に作品に対する抵抗感がなくなります。

星野源さんがすごく身近な存在に感じるような、そんな作品です。

星野源さんはすごく繊細な人

アーティストや文章を書く人は繊細な人が多いですよね。

この作品を読むと、その中でも星野源さんはすごく繊細な人なんだなと感じました。

作中にはこんな表現があります。

生きづらさを緩和するために表現をするのだし、マイナスがあるからプラスが生まれるわけだし、陰があるから光が美しく見えるのである。不満がなくなり、全てのことに満足したら何もしなくなってしまうだろうなといつも思う。

すごく勇気をもらえる文章でした。

かくいうぼくも繊細さんと呼ばれる部類です。

他人のちょっとした一言が頭から離れなかったり、天気がいいだけでその日がハッピーに感じたり。

そんな繊細な人こそ、表現する意味がある、仕事になると言ってくれていて、とても心強かったです。

星野源さんの場合、それをおもしろおかしく伝えるのが上手なので、羨ましいですね。

この作品を読んでこんな風な文章を書きたいと思いました。

そして生活はつづく 感想

 

普通よりのダメな人。
普通寄りのダメな人を発信していく星野源さんの才能は誰にも真似できないと思いました。
それくらい自然にダメな人をうまく表現できています。

 

つまらない生活をおもしろがろう。
この作品ではないですが、「人生はあるものだけでどれだけ幸せを感じられるかのゲーム」と聞いてスッと頭に入ってきたのを覚えています。
こういうスタンスで生きていると前向きになれそうですね。

 

ときたま深い言葉が記されている。
本当にその通りで、すごく刺さる言葉たちがおもしろいエピソードの中に組み込まれています。
面白い話書くな〜という感想と、すごくいい言葉をもらったというふたつの感想がありました。

 

下ネタって難しいじゃないですか。男女に問わず、どのタイミングで使うかによって一気に空気が悪くなって、リスクの高いトークテーマだと思うんです。ちょっぴり挟む感じが絶妙に上手いんですよね。それだけじゃなくて、何気ない見逃しがちな日常のワンシーンを面白おかしく伝える文章力は尊敬です。

まとめ

星野源さん、新垣結衣さんとご結婚、おめでとうございます。

実はつい最近になって逃げ恥を見ました。

すごくお似合いのお二人だなあと思ってみていましたが、まさか結婚とは。

これを機会に星野源さんの小説を読もうと思っているかも知れないので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

書評エッセイ
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