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嚙みあわない会話と、ある過去について 思い違いの怖さ

書評

 

 

子育てやしつけの正解は、成長した子どもが、大人になってから親の子育てを肯定できるかどうか

 

 

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嚙みあわない会話と、ある過去について あらすじ

あなたの「過去」は、大丈夫?

美しい「思い出」として記憶された日々――。
その裏側に触れたとき、見ていた世界は豹変する。
無自覚な心の内をあぶりだす「鳥肌」必至の傑作短編集!

一つの出来事が人によっては捉え方が違うお話

同級生同士、学校の先生と生徒、親と子、元クラスメイト

この作品は過去のとある出来事が、人によっては感じていることが違っている物語が4つ収録されています。

どの作品にも共通して言えることは「怖い」。

自分の過去を想像すると怖くなってしまいます。

もしかしたらあの時あの人はこんなふうに感じていたのかも。

そんなふうに自分の過去が怖くなる作品でした。

親と子の話の「ママ・はは」について紹介と感じたことをお伝えしようと思います。

子育てとは

「ママ・はは」学校の先生をしている2人の女性の物語。

しっかりしている生徒のお母さんの話から自分のお母さんの話になる物語です。

その中で子育てに関する話題がたくさん出てきます。

「ねぇ、子育てとかしつけの正解って何かな?」

「正解かどうか、わかるのっていつ?」

ぼくには今子どもがいませんが、すごく考えさせられるテーマです。

その中でこんな回答がありました。

「成長した子どもが、大人になってから親の子育てを肯定できるかどうか」

さらにこのような言葉も。

「親にしてみたら、ある日突然思ってもみなかった通知表を渡されるようなものだよね。親の立場は絶対で、子どもから評価されることなんてないと思っていたのに、あなたの子育てのやり方は、私にはこうだったので、大人になってからは許しません、許します、感謝しません、感謝します、仲良くしません、仲良くします。」

すごく刺さりました。

自分の子育ての仕方、自分の親が自分に対してどのように接してくれたか、考えさせられるシーンでした。

嚙みあわない会話と、ある過去について 感想

 

「無自覚の、無神経。」
すごくこの作品にぴったりなテーマだと感じました。
自分が常に正しいおこないをできているのかと問いても、誰もがYESとは答えられないですよね。

 

 

人との関わり方は、永遠の人間のテーマな気がします。
最近、なるべく人との距離を近づけないようにすることが一番いいのかなとか考えてしまいます。

 

相手はこうだろうと思って接しているのに、まったく違うこともあるんですね。
お互いちゃんと言葉にして伝え合うってとても大事だなと思いました。

 

まとめ

このブログを読んでいる人は、本が好きな人が多いと思います。

あなたは、なんのために読書をするのかと問われたとき、なんて答えますか?

もちろん読書という行為自体が楽しいからというのはあるのですが、ぼくは、たくさんの表現や言葉を知りたいと答えるようにしています。

理由は、人間は見たことや聞いたことのある表現しか口にできないから

大切な人が困っているときに、自分の言葉でその人を救うことができるようになりたいです。

この作品は自分の過去の言葉や行動が、相手にとってはとてもネガティブな印象を与えていたという怖い話でした。

周りの目を気にしすぎるのも良くないですが、自分のためにも、周りからの自分がどう見られているのか再認識しようと思いました。

ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

 

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