抜き書きをすると、自分が〈分かる〉。
抜き書きをすると、自分が〈変わる〉。
三行で撃つ あらすじ
「朝日新聞」名物・名文記者の文章技巧25発を紹介。つかみ(冒頭)の三行、起承転結、常套句が害悪な理由、一人称、文体、リズム、といった技術を網羅するが、方法論にはとどまらない。なぜそうするのかを、自己や他者の心のありようにフォーカスしながら考える。
文章を書くすべての人へ
文章を書くことに対して何か漠然とした不安がある人は迷わずこの本を購入してください。
絶対にあなたの不安は解消されます。
なぜならぼくがそうだったからです。
この作品には「書き方」ではなく「生き方」について書かれています。
今までいかに自分が甘えて生きてきたか、痛感させられました。
この作品を読んで感じたこと、伝えたいことはたくさんありますが、一つだけお話します。
抜き書き帳
この作品の中で抜き書き帳という単語が出てきます。
所々省きますが抜き書き帳についてこのように書かれています。
本を読んで、いいまわし、語彙、文体、腑に落ちた論理、気に入ったナラティブはとにかく線を引きまくる。徹底的に汚す。
ここはとにかく重要だと思った箇所は、ページを折っていく。
読み終わった本は、しばらく放っておく。頭を冷やす。1ヶ月もしたあと、ページを折った場所だけ開き、線を引いた箇所を再読する。
成熟後も変わらず感動する文章やロジックは、ある。これを、抜き書きするのである。
さらに続きには「写メで撮ってはならない」と書かれています。
ぼくは今まで気に入った表現があると携帯で写真を撮っていたので、名指しで怒られているような気持ちになりました。
自分はこんなことに興味を持ち、こんなことに感動し、こんな問題意識を持って生きてきた人間で、そしてこのように生きていくべき人間である。それは、学ぶことによってしか、自分の生を生きることによってしか、立ち現れない。
抜き書きをすると、自分が〈分かる〉。
抜き書きをすると、自分が〈変わる〉。
筆写って正直めんどくさくて時間がかかる作業ですよね。
その時間があるなら新しい本を読みたいを思ってしまいます。
筆者もこの作業はめんどくさくて即効性はないと言っていました。
しかし、
3年もするとやっと効果が感じられる。
自分の中で出来事が繋がる。
そこから自分の言葉が生まれる。
未来に可能性を感じました。
この部分を読んですぐに小さなノートを買いに行きました。
本を読んだ後にブログを書くという作業は習慣化できはじめたので、一緒に抜き書き帳に書き写す作業を習慣化していこうと思います。
あなたもぼくと一緒に自分だけの抜き書き帳を作りませんか?
三行で撃つ 感想
『三行で撃つ』
書くことの奥深さを感じる一冊。文章力を上げるためには、という本であると同時に、書くことに対して正面から向き合っている本でもある。刺さる言葉が多く、それだけでも読む価値がありました。#読了 #読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/u2Q9xcZxjo— ほまれ@読書垢 (@i_yo857) April 3, 2021
刺さる言葉がとても多いです。グサグサ刺されます。
ここまで言い切っていいいものなのかと感じるくらい、グサグサ刺さる言葉もありました。
三行で撃つ、明快、明晰。名著だと思う。めちゃくちゃ勉強になる。 pic.twitter.com/6ykliQXJrm
— 鳥羽和久 (@tobatoppers) December 23, 2020
ほんとに勉強になります。
生き方の教科書のようにも感じました。
文章の書き方を論じる『三行で撃つ』、「擬音語を使うな」「常套句を避けろ」など本当に役立つ文章技術が詰まってて勉強になるけど、一番強烈なのが「起承転結の『転』を書けるライターが、生き残れます」という一文でした。これ、文章論のいちばんシンプルな答えかもしれない。 pic.twitter.com/N5D3Gvv6pJ
— 編集者の阪上 (@hanjouteiooba) February 20, 2021
文章技術では一貫して「自分で考えることを放棄するな」というメッセージが伝わってきました。
今年3冊目『三行で撃つ』。これほど感想を書きにくい本もない。一章ごとに自分の文章を省みる。文章を書く人向けに書かれているが、「書く」を「訳す」に置き換えると翻訳業にも当てはまる。「ストレスなく読める文章」、「捨てる勇気」、「読ませるための3感」など。文章論であり人生論。読むべき一冊 pic.twitter.com/oxn38Ldvwe
— Shinako Komori (@komoshina) January 23, 2021
文章論であり人生論。
まさにこの本を表す一言です。
まとめ
ほまれ様、こみー様 『三行で撃つ』の担当編集です。お読みくださりありがとうございます。文章技術の本ですが、それ以上に著者は、「ちゃんと自分の人生を生きよう」と伝えたかったのだと思っているので、そのように読んでくださり、感謝です☺️
— 伊皿子りり子(編集者・タナカリエ) (@lilico_i) April 4, 2021
ぼくとフォロワーさんであるほまれさんのやりとりを、この作品の編集者さんが見てリプを送ってくださいました。
このように書き手と読み手が繋がることで、より一層、作品や書き手の想いが伝わるんじゃないかなと思いました。
ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!
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