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六人の嘘つきな大学生 2022年本屋大賞ノミネート作品

書評

 

 

嘘つき学生と、嘘つき企業の、意味のない情報交換 ー それが就活。

 

 

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六人の嘘つき大学生 あらすじ

成長著しいIT企業「スピラリンクス」の最終選考。最終に残った六人が内定に相応しい者を議論する中、六通の封筒が発見される。そこには六人それぞれの「罪」が告発されていた。犯人は誰か、究極の心理戦スタート。

六人の嘘つき大学生 2022年本屋大賞ノミネート作品

『六人の嘘つき大学生』は2022年の本屋大賞にノミネートされている作品です。

伏線を回収できるかとか、あなたは騙される、って帯に書いてあると、ちょっと構えて読んでしまいませんか?

『六人の嘘つき大学生』は読み始めると、超王道のミステリだ!ってなるのですが、その後展開が一気に変わります。

就活という大学生の一大イベントが舞台のミステリ作品で、ミステリの内容以外にも、就職とは信用とはなんだろうと考えさせてくれる作品です。

六人の嘘つき大学生 こんな人におすすめ

 

ミステリが好きな人はとてもおすすめです。

個人的には、会社で人事担当の人は読むととても刺激があるのと思っています。

逆に就活中の大学生は読むとちょっと衝撃を受けるかもしれませんが、読んでみると、就活する人、就活を担当する人、いろんな意見が見えてくるので、参考になると思います。

六人の嘘つき大学生 心に刺さった言葉たち

Free-Photos / Pixabay

自分でもよくわからない上昇志向が芽生えるっていうか、変に意識が高い状態に調整されるっていうか。いい言い方をすれば「成長しすぎる」んだな。就活のせいで。

 

日本の就活って大学4年生になると一気に始まる感じしますよね。今までは単位をひたすら求めていたのに4年生になった途端、あなたはどう生きていきたいの?この会社で何をしたいの?って。「成長しすぎる」って言葉、ほんとにそうだなと思いました。

 

やるしかないんですよ。この馬鹿馬鹿しい、毎年恒例の、頭の悪いイベントをね。

 

やらないで済む方法を考えて欲しい。

 

忘れたわけではない。でもおそらくは、このまま忘れてしまったことにしてしまうに違いない。他人事のように、どこかそんな確信を抱いていた。ちょうど賞味期限が切れた調味料に対する態度に似ていた。対処したほうがいいとは思っているのだが、使うことも、捨てることもせず、気づいてないふりを続け、冷蔵庫の中で緩慢に、完全なる死を迎えるのを、ひたすらに待つ。もう今さらとり返しがつかないよねと誰に訊いても同意してもらえるところまで、腐敗が進んでしまうことを、どこかで期待しながら。

 

少し長いですが、この言葉はあらゆる物事に当てはまる言葉だなと思いました。日々の忙しさに追われ大切なものを後回しにしてしまっていることってありますよね。すごく刺さってしまいました。

六人の嘘つき大学生 感想

 

 

何を持って人を信じるのか。就活という前提があるからこそ、人はよく見られたいって思ってしまいますよね。友達とご飯行く感じの雰囲気だったらお互いそんなに気張らないのに。

 

 

 

これが採用の現実。衝撃を受けますが、自分が面接担当になったらどうしていいかわからないですよね。

 

 

 

この作品は一気読み推奨です!!ぼくも1日で読みました!!

まとめ

『六人の嘘つき大学生』、ミステリよりも就活本の印象がとても強いなと感じました。

今この記事を書いているときは社会人4年目の26歳。

ぼくは就活せずに社会に出てしまったので、就活というものに対してすごく複雑な思いがあります。

綺麗事かもしれないけれど、会社にとっても、自分にとっても、お客様にとっても、幸せになれるような関係になれれば、一緒にお仕事したいなと思います。

誰か1人でも我慢したり、辛い思いをしてしまうと、どこかで歯車が狂う。

3年間社会人を経験して感じたことです。

面白いなと思った会社はこんなことを発信していました。

応募者と企業は「対等」が当たり前という考え方から、会社の履歴書を作るって発想が素敵ですよね。

これはあくまでも一例ですが、世の中にはいろんなことを考えている人がたくさんいるので、学生には自分の足で探し回ってみることをおすすめします。

動ける人って本当にすごい。

ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

 

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