純白の夜 三島由紀夫による不倫の長編小説

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接吻をして下さらないの?

 

 

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純白の夜 あらすじ

昭和23年。村松恒彦は、勤務先の岸田銀行の創立者の娘である13歳年下の妻・郁子と不自由なく暮らしている。最近恒彦は学習院時代の同級生、楠と取引が生じ、郁子もまじえての付き合いが始まった。楠は一目見たときから、郁子の美しさに心を奪われる。郁子もまた、楠に惹かれていき、接吻を許す。が、エゴチスト同志の恋は、思いも寄らぬ結末を迎えることに…。

純白の夜 三島由紀夫による不倫の長編小説

三島由紀夫といえば、純文学で有名な作家さんですよね。

『純白の夜』は三島由紀夫の長編小説で不倫の物語となっています。

当時の恋愛の感覚や時代背景など、現代の感覚と違うので、物語の内容はもちろん、言葉の表記一つとってもぼくにとって新鮮な作品でした。

漢字やパッと見て意味がわからない言葉も多いです。

逐一スマホで調べながら読みました。

純白の夜 こんな人におすすめ

『純白の夜』は純文学というジャンルになるので、純文学が好きな人、または純文学に挑戦したい人はおすすめです。

戦前の男女関係に興味がある人は、参考になると思います。

ぼくのように、いつもと違うジャンルに挑戦してみようと何か迷っている方は、手に取ってみてはいかがでしょうか。

純白の夜 感心した表現

結局郁子のような人工的な厄介千万な女が、男たちを惹きつけるのは、そういう土壇場で、男が野獣になる権利を与えてくれるからで、これをもっと正確にいうならば、おことが万策尽きて獣にならざるをえぬ場所まで彼を追い詰めてくれるからである。

 

郁子の魅力が詰まった文章で、怖いとも思えてしまいますよね。

 

抱きしめられながら、顔や項(うなじ)のいたるところに火の粉のようにふりかかる接吻を感じながら、彼の雨後の若葉のような髪油(かみあぶら)の匂いを嗅ぎながら、その猟犬のような息づかいをききながら、郁子は目をつぶって、まるで黒板の前に立たされた生徒のように、声にこそださね、心に暗誦(あんしょう)した。

 

この文章の比喩表現すごくないですか?ほとんど比喩なんですよ。内容がアレなので、子どもにはあまり言えないですが、国語の教科書とかに載せてもいいくらいな文章な気がします。

 

それはただ単に、彼女の固疾のような怠惰な習性であって、日向ぼっこをしている怠けものが、その日向から動くまいためには、目前の川に落ちて溺れかけている人と、助けようとも心理に似ていた。この世でわれわれが絶対的な価値を与えているものは、大それた大義名分や理念よりも、こんな一米平方の日向にすぎないことが多いので、こういうものの病的な固執は、おおかたの人間的義務をも怠らせる場合がある。

 

自分が絶対的な価値を置いていることってなんなんですかね。考えさせられます。怠惰な自分の表現が上手い。

純白の夜 感想


「もっと激しい快楽と、もっと激しい快楽にも負けない心」。どっちも欲しい。

 


終わり方、えっ…って感じでしたね。これから読む人、ぜひ最後までお読みください。

 


なんといっても、郁子の心理描写ですね。言葉の表現が難しかったりするので、すっとは入ってこないかもしれませんが、はっとさせられます。

まとめ

久しぶりに純文学を読みました。

多分最後に読んだのは、大学2年生のときに読んだ夏目漱石の『坊っちゃん』だった気がします。

なぜ、純文学が気になったかというと、先日読んだ藤原和博さんの『本を読む人だけが手にするもの』に純文学に関する話があったからです。

その話の見出しは「純文学、読んでる?」。

藤原さんは仕事で一緒になった編集プロダクションの社長さんから「純文学を読まないと、人間として成長しないよ」と言われたそうです。

その話を読んで、ぼくもとりあえず読んでみようと思いました。(単純)

というのも、純文学は意図的に避けてきたジャンルだったからです。

雑多なジャンルの本を読むのですが、純文学と時代小説だけは、ぼく飽きちゃうし入ってこないと感じていたんです。

実際、今回『純白の夜』もめっちゃ面白かったかと聞かれたら、正直よくわからないです(笑)

ただ、普段触れないものに触れることによって刺激はあったし、純文学を読み切ったという自信だけは身につきました。

三島由紀夫さんなら『潮騒』が読みやすいよと何人かに言われたので、いつになるかわかりませんが、次は読んでみようと思います。

ぜひみなさんも純文学チャレンジしてみてください。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

 

 

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