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寂しい生活 元朝日新聞編集者稲垣えみ子の究極節約生活

書評

 

 

生きるってね、面倒くさい。
でもね、面倒くさいからこそね、素晴らしいんだ。

 

 

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寂しい生活 元朝日新聞編集者による節約の物語

『寂しい生活』の作者、稲垣えみ子さんは元朝日新聞の編集者です。

「稲垣えみ子さんのこの本めっちゃ面白いっすよ。元編集者さんなので、文章もすごい読みやすいし面白いので読んでみてください。」

友人からこんなふうにおすすめしてもらい、購入しました。

物語は稲垣さんが3.11をきっかけに、節電を決断するところから始まります。

節電生活を始めるのですが、翌月の電気代は微増。

電気はないものとして生活をすることを決めた稲垣さんはいろんな壁にぶち当たるのですが、そこから生きることの本質に近づいていくのです。

寂しい生活 こんな人におすすめ

ぶっ飛んだ節約をしたい人はこの作品を一度読んでみて欲しいです。

きっと節約をしようとしている人って自分でたくさん調べているはずなので、ここまで書いてある本はない!ってなると思います。(実践できるかできないかは置いておいて)

生き方を変えてみたい人もおすすめです。

作者の稲垣さんは節約から仕事を辞めちゃっていますので(笑)

生きるって…という言葉がたくさん出てくるので、生きるとは何か考えたい人も参考になるのかなと思います。

寂しい生活 心に刺さった言葉たち

「あれば便利」は、いつの間にか「あって当たり前」になっていく。その当たり前に受け取ってきたものがなくなるのは、それがどんなちっぽけなことであっても怖いのです。不安なのです。

 

大切なものは失ってから気づくように、あれば便利は当たり前になるんですよね。痛いほどわかります。

 

自分の目で見て、自分の頭で考えて、自分の手足でやってみるということ。
もしやそのことを、今の世の中は「不便」と読んでいるんじゃないだろうか。
だとすれば、不便って「生きる」ことです。
だとすれば、便利ってもしや「死んでいる」ってことだったのかもしれない。

 

最新の家電とか、その機能いる?って思うものありますよね。あえて自ら不便な道を選ぶことが今の生き方の最先端なのかんと感じます。

 

「欲」と「欲じゃないこと」の境目がグズグズになっている。そんな中では、自分にとって「本当に必要なこと」はどんどんわからなくなり、人はぼんやりとした欲望に支配される。ただただ失うことだけをやみくもに恐れるようになるのである。
それが、今の世の中における「不安」の正体なのではないか。

 

これはちゃんと向き合いたいですね。満足するっていうハードルはとても高くなってる気がします。

寂しい生活 感想

 

環境問題を変えるにはひとりひとりが取り組むしかないと言っていたのを思い出しました。個人的脱原発計画。物事の本質を見極めて挑戦している稲垣さんの強さに圧倒されます。

 

 

ミニマリストや断捨離って、2020年くらいに流行った感覚があります。現代はものが溢れすぎている。必要なものってそんなにないんですよね。

 

 

一人暮らしと、子どもがいるとでは、大きく変わる感覚がしました。1人だったら全然いいけど、誰かと一緒に住むとか、子どもがいるとなると、ないといけないものや価値観を合わせるのが大変かもですね。

まとめ

この作品読んだとき、実はとても複雑な気持ちになりました。

なぜなら、自分の身の回りに稲垣さんと同じような生活をしている人がいたからです。

冷蔵庫なし、掃除機なし、電子レンジなし、お風呂は手ぬぐいと石鹸、ご飯は玄米と味噌汁。

仙人みたいな人がいるんです。その生活や暮らしに憧れている人もいて。

この本を読みながら、あの人の生活はやっぱり本質なのかなって思いました。

便利になっていく世の中だからこそ、本質を見失いがちで、それを取り戻そうと動いている人がいて、それが最先端になっていて。

でもそれはすごい覚悟が必要で、周りからも色々言われて、もっといろんなことに挑戦したい今のぼくにとっては時の流れがゆっくりに感じてしまって。

豊かさは誰かが決めるものではないけれど、本質はこれからも追い求めたいと思いました。

『寂しい生活』はそのきっかけを与えてくれる本なので、ぜひ読んで欲しいです。

 

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