人生とは、お弁当と一緒よね。好きなもの全部は詰め込めない。
また、同じ夢を見ていた あらすじ
きっと誰にでも「やり直したい」ことがある。学校に友達がいない“私”が出会ったのは手首に傷がある“南さん”とても格好いい“アバズレさん”一人暮らしの“おばあちゃん”そして、尻尾の短い“彼女”だった―
人生と幸せについて考えさせられる物語
この作品の主人公は小学生。
学校の国語の授業で「幸せとは何か」を考える時間があり、周りの大人と一緒に幸せについて考える物語です
この作品には「人生って〇〇みたいなもの」「幸せとは〇〇」というフレーズがたくさん出てきます。
全部に付箋を貼っていたらこんなふうになりました。
その中でもすごく心に刺さった言葉たちをご紹介します。
人生とは
「人生とは冷蔵庫の中身みたいなものだもの」
「んだそりゃ」
「嫌いなピーマンのことは忘れても、大好きなケーキのことは絶対に忘れないの」
これめっちゃ納得しました。
冷蔵庫の中身の調味料なんて意識することあまりないですもんね。
いいか、人生とは、自分で書いた物語だ。推敲と添削、自分次第でハッピーエンドに書きかえられる。
くさい言葉だけど、好きな言葉。
推敲と添削という、物書きに刺さる言葉が使われているのがいい。
「人生とはダイエットみたいなものね」
「努力が結果に出る?」
「ううん、むちむちじゃちゃんと楽しめないのよ。ファッションもジョークも」
「なるほど、無知無知か」
「そ、もっとかしこくならなきゃ」
幸せとは
この物語のメインテーマ、「幸せ」について書かれていたことを共有します。
「幸せとは、自分がここにいてもいいって、認めてもらえることだ」
「幸せとは、誰かのことを真剣に考えられるということだ」
「幸せとは、今、私は幸せだったって、言えるってことだ」
「幸せとは、自分が嬉しく感じたり楽しく感じたり、大切なひとを大事にしたり、自分のことを大事にしたり、そういった行動や言葉を、自分の意思で選べることです」
この作品ではこのような回答がありました。
人それぞれ幸せの形は異なりよね。
ぼくの知り合いは、「寝る時に罪悪感がない状態」と言っていて、この人はいろんな絶望を乗り越えて生きてきてる人なんだろうなと思いました。
いろんな人と話したいテーマですね。
プリン
プリンについて例えられているシーンがたくさんあります。
プリンすごいなって思ったので共有しますね。
人生はプリンみたいなものってことね。甘いところだけで美味しいのに、苦いところありがたがる人もいる。
結婚とは、プリン、みたいなものなんだ。子どもの時の恋は、甘い部分だけを見てればそれでいいし、それってすごく素敵なことだ。皆、それは分かってるんだ。だけど、大人になると、プリンには苦い部分があるってことも分かって、いつの間にか、よけて食べることが悪いことのように思えて、一緒に食べるようになる。だけど、私はコーヒーやお酒と違って、恋の苦い部分が嫌いなんだ。それに、頑張ってそこをよける作業も面倒だから、段々食べなくなってきちゃった。
人生はプリンと一緒だ。人生には苦いところがあるかもしれない。でも、その器には甘い幸せな時間がいっぱい詰まってる。人は、その部分を味わうために生きてるんだ。
人生の中でも、苦い部分と甘い部分ってありますもんね。
この表現とっても好きです。
プリントーク誰かとしたい(笑)
また、同じ夢を見ていた 感想
「幸せとは何か」の答えをみつけていくミステリー #また同じ夢を見ていた
終盤全てのことが繋がった感動は半端なく号泣。
新しくこの世界にその色は生まれたんじゃないかと思うほどの、素敵な色や言葉が私の心に塗られた素晴らしい作品だった。
菜の花畑の絵とその後は
Under the rose #読了 pic.twitter.com/xqRN93e8N1— anne (@magarikado_saki) December 4, 2021
この物語の最後の言葉の意味、実はわからなくて調べてしまいました。
人生、無知無知じゃいけないですね…(笑)
#読了
幸せとは何かを考えさせられる作品人生で一度も後悔のない選択肢を取り続けるのは無理です
でも、選択し続けた先にこその今があり
今幸せを感じていることが一番大切と思わされました。娘の寝息をBGMに読書している今、とても幸せです。#読書好きと繋がりたい#また同じ夢を見ていた pic.twitter.com/onPZYY0gBH
— 読書するぬいぐるみ (@dokunui) October 14, 2021
幸せとは何かという問いに、娘の寝息をBGMに読書している時間ってめちゃくちゃ素敵!
#住野よる さん#また同じ夢を見ていた
小学生のなっちゃんが「幸せって何か」を探しに。
高校生、大人、おばあちゃん3人との不思議な幸せ探し。見ていた同じ夢。
見つけた幸せとは。私は高校生の南さんと同じ位の歳。なんか自分と重ねて読んで泣けた。
住野さん作品は深くて温くて好き。#読了 pic.twitter.com/UGyGqT0Rai— りっか@六花@読書垢 (@biblio_rikka) January 18, 2020
高校生の時に読んでいたら、どんなふうに感じたのかなと思います。
ぼくは今アバズレさんよりも少し下くらいの年齢なのかな(笑)
あたたかいお話です。
まとめ
幸せとは何か、多くの人が一度は真剣に考えたことがあるのではないかと思います。
ぼくはたまたまなんですが、この作品の主人公に近い答えを数年前に導き出しました。
「自分の時間を自分で選択して生きること」
これがぼくの幸せの定義です。
あるとき、我慢して生きることが本当に苦手で人一倍ストレスを感じることに気がつきました。
幸せの定義が明確になってから、自己嫌悪の時間が減ったような気がします。
この作品ははっとさせられる言葉がたくさん詰め込まれていて、とても好きな作品です。
ブログ記事をまとめるのに、珍しく2週目を読んでしまいました。
付箋だらけになってしまったので、また整理する時間を作ろうと思います。
ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!
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