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「県庁おもてなし課」から学ぶ観光とは

書評

ぼくは大学まで片道2時間かけて通学していて、電車の時間は読書の時間に当てていました。

今回は有川浩さんの「県庁おもてなし課」から学べるまちづくりについてお話します。

途中からネタバレの要素も含まれているので、もしこれから読みたいという人は最初のあらすじまでにしてください。

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あらすじ

冒頭部分で、おもてなし課の紹介がされていますが、この説明の最後にはこう書かれています。

「おもてなし課に配属された職員はよくも悪くも公務員だった。ー悲しいほどに。」

この物語の主人公は公務員の若い男性。

いわゆる”地方公務員”という人柄の主人公ですが、一緒に事業をする作家やアルバイトの若い女の子から刺激を受け、クリエイティブな公務員として、また1人の男としての成長の様が描かれています。

また、この「県庁おもてなし課」は恋愛要素が詰め込まれていて世界観に入り込めます。

なんと言っても多紀ちゃんがかわいい。ぜひお読みください。




観光で大事なのは女性の目線

ここからネタバレ要素が含まれるので注意してください。

この物語の最終的な目標は県庁のおもてなし課が「海、山、川」という広大な自然を観光の資源にし、高知県全体をレジャーランド化するという計画。

作家である吉門と観光コンサルタントの清遠から気づいた点は
・企画に公務員じゃない若い女性を入れる
・観光地の大事なところはトイレ
・情報発信の強化

企画に公務員じゃない若い女性を入れる

公務員のまちづくりの会議は昔から権力のある地の男の人が多いです。

そのような人たちだけでは、観光に関するアイディアがあまり出てきません。

それより旅行が好きで流行に敏感の若い女の人の方が観光に対するアイディアが出ることが多いのは想像できます。

綺麗なトイレの設置

また、トイレに関してもパッと済ませられる男性はそこまで気にしないことが多いです。

トイレが汚かったらその印象がかなり残るという女性の意見。

これも女性ならではの意見が大事になってきます。男性ってこういうところに気が回らないですよね…

情報発信の強化

情報発信は田舎が最も苦手とする分野かもしれません。

田舎はまずHPがなかったり、小さな施設になると市役所のHPにサイトが飛んで、何も更新されていないということも。

今は旅行先を決めるのはネットよりもインスタって言いますよね。

かと言ってインスタをやればいいものでもないので難しい。

この情報発信がうまくできればあとはお客さん次第なところもあります。

まずは来てもらうこと。

この本のタイトルの通り、田舎の人はおもてなし精神がすごいのでそれだけできっと満足してくれるはず。





公民連携のまちづくり

本から学べたことをまとめたましたが、この本は今ぼくたちが取り組んでいる「公民連携」を如実に表している1冊な気がしました。

公民連携はこのような公務員の方の存在が鍵を握ります。

今ぼくが一緒に事業を企画している市役所の方は掛水くんのように、クリエイティブな方が多いので市原市もだんだん変わっていくはず!

室戸岬や明神山、四万十川といった、海、山、川という自然が溢れている高知県は、この自然を利用した観光がとても盛ん。

市原市は高知県と同じように自然がたくさんあるので参考にできる部分は絶対にある。

高知県四万十町

どこかで聞き覚えが

そうです、ぼくが今挑戦しているpolcaです!(笑)

公民連携に関するイベントが多かった6月。

今までもこの小説には興味はありましたが、公民連携について考えることが多くなったし、最近小説読めてないなと思い読み始めた頃に、たまたま高知県に行くことになるというこの偶然!

来月、高知県の四万十町でこの自然をうまく利用したまちづくりの政策を学んでこようと思います!

まだまだご支援お待ちしていますので、どうぞよろしくお願いします。

 

https://polca.jp/projects/8Qlzm5cJNGq

 

「県庁おもてなし課」から学べることはたくさんあるので、ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
もし活字が苦手な方は映画化されていますのでぜひ。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回はぼくの地元で行われている小さなマーケットについてお話ししようと思います。

ではまた!



書評小説まちづくり
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