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『働きたくない』というあなたへ

書評

「働きたくない」というあなたへ




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はじめに

「働きたくない」という若い人を見かけませんか。

「やりたいことが見つからない」のではなく、何かに社会に拒否感があるわけでもなく、ただ、仕事に意義を見いだせない。

働きたくはないがお金が欲しい女子。
結婚が将来の目標と言っている男子もいるそうです。

この本は全国の働きたくない人を働かせようとする本ではありません。

本書から引用すると
1.学生など「未社会人」で、
2.働きたくないと初めからどこか「捨てた」構えで、
3.いま「就職活動」をしている(結局は就職する)
ごく一部の「働きたくないあなたへ」(p41)
向けた本となっています。

「働くこと」について考えさせられることが多かったので、共有します。

「行く場所」と「帰る場所」

「人には『行く場所』と『帰る場所』が必要だ」

この一文はイメージしやすいし、とても腑に落ちました。

定時に帰ることが目標の会社員。

玉の輿に乗ることが目標の女性。

この2人が言っているのは「帰る場所」

就活している時の目標は会社に行くのが前提なので意外と「行く場所」について考えていないことが多いそうです。

「行く場所」のない痛みを伝えることは、いったん干された人間にこそできる、やるべきことのような気がする。(p23)

ぼくも数ヶ月前は体調を崩してしまい、「行く場所」がありませんでした。

「行く場所」がないのはすごく辛い。

今自分の「居場所」、「行く場所」があるだけで生きている感じがします。

「行く場所」も「帰る場所」も、人には両方いる。
心臓の右心室と左心室のようなものだ。
どっちがあるから、どっちはいらないというものではない。(p29)



「楽しく生きる」

「楽しく生きたい」という若者は早く死にたいという若者。
「楽しく生きたい」という若者は無自覚に心の底で「社会と自分がツナガラナイ」、「助けて欲しい」と言っている。
生きる意味のような本質的な質問に「楽しく生きる」という表現は「浅く」、「表面的」だ。

このような表現が作中に出てきます。

誰だって「楽しく生き」たい。

しかし、就活と聞くと楽しいとイメージする人は少ないのではないでしょうか。

作中にも出てきますが、本当に魅力的で生き生きと働いている大人の姿を見ていないのかもしれない。

身近に生き生きと働いている人って何人思い浮かべられますか?

この本を読んで、若い人に生き生きと仕事をしている人って思われるようになりたいと思いました。

この「楽しく生きる」については多くの方の意見をズーニーさんが解説しています。

ぜひ読んでみてください。

読者の声

 

まとめ

紹介したのはこの作品のほんの一部です。

「働きたくない」というあなたへはこの作品の第1章です。

第2章 おかんの戦場
第3章 結婚しても働きますか?
第4章 グレーゾーンの住人たち

となっています。

考えさせる話が多く、働くことについて悩んでいる方にはおすすめの本です。

社会との繋がり方が難しく感じる今だからこそ読むべき本だとぼくは感じました。

ぜひ読んでみてください。

 




書評エッセイ
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