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カラフル 森絵都さんによる幸せの家族

書評

 

 

この世があまりにもカラフルだから、ぼくらはいつも迷ってる。
どれがほんとの色だかわからなくて。
どれが自分の色だかわからなくて。

 

 

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カラフル あらすじ

「おめでとうございます! 抽選にあたりました! 」
生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、 再挑戦のチャンスを得た。
自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、 自分の罪を思い出さなければならないのだ。
ぼくが真として過ごすうちに、しだいに家族やクラスメイトとの距離が変っていく。 モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくるーー。 

読み終わった後の感想は普通!

この作品を読み終わった後の感想はなんか「普通」でした。

なんて感想を書こうかなと思ったくらい普通。

しかし、解説を読んでその感覚が正しかったのかなと思うことができました。以下解説の抜粋です。

普通であることの不安。もどかしさ。非凡だと敬遠されれば孤独になるのに平凡と言われる恐怖。そんな心のわだかまりから、森絵都文学は確実に解放してくれる。

解説の中でも、森さんは自分のことを「普通の子」と表現していました。

ぼくは普通とは何かという考えさせる作品『コンビニ人間』や『夫のちんぽが入らない』などの作品がすごく好きなのですが、『カラフル』は「普通でもいいんだ」と思える作品でした。

ぜひ、「普通」を味わいたい方は読んでみてください。

印象に残った言葉たち

黒だと思っていたものが白だった、なんて単純なことではなく、たった一色だと思っていたものがよく見るとじつにいろんな色を秘めていた、という感じに近いかもしれない。
黒もあれば白もある。
赤も青も黄色もある。
明るい色も暗い色も。
きれいな色もみにくい色も。
角度次第ではどんな色だって見えてくる。

真(まこと)の体に入り小林家で過ごしているうちに、家族へ対しての見方が変わっていく表現。

すごく素敵な表現で、人が暮らしているリアルがそのまま描かれているような言葉でした。

こんな風に物事を表現できるようになりたいですね。

 

くだらないと笑われても、ぼくには今、二千百八十円のスニーカーを教えてくれた早乙女くんが、この世界で一番、尊い。

早乙女くんがこの作品でなかなかのキーマンになります。

あまりネタバレはできませんが、早乙女くんが真にとって大事な存在なのです。

特にこのスニーカーがまたいい味を出すんですよ。

 

今日と明日はぜんぜんちがう。明日っていうのは今日の続きじゃないんだ。

その早乙女くんの言葉。
早乙女くんの過去の話の中で出てくる言葉です。
ちょっと考えさせられる言葉でした。
早乙女くんほんとにいいキャラしてる。

カラフル 感想

 


体のホームステイ。1回やってみたいですよね。

有名な人がどんな風にみられてるのか経験してみたいです(笑)

 


確かに学生のうちにこの作品を読んでもらいたですね!

世界が広がる気がします!

 


本当に読みやすい本でした!

あくまで参考ですが、ページ数も250ページと比較的短めなので読みやすいです。

 

学びがあったと思えるのは、きっと何気ないところに気づける豊かな心を持っている人だからなのかなって思いました。
日常から学びを得られる人間になりたいですね。

まとめ

初めて森絵都さんの作品を読みました。

すごく読みやすかったので機会があれば他の作品も読んでみたいと思います!

ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

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