作家を目指しているわけでもにないのに、本を出すことで芸人としての人生をすすり減らされてたまるか!
どうやら僕の日常生活はまちがっている あらすじ
喉に刺さった魚の骨に悶絶するやいなや、スピーチを頼まれた同級生の披露宴をすっぽかす。地球最後の日に食べるものをひたすら想像しながら、寅さんの映画に突然涙する……。
あの不敵な笑みを浮かべながら、ハライチ岩井が平凡な毎日に一撃を食らわせる。読めば世界が変わる、待望の最新エッセイ集。
どうやら僕の日常生活はまちがっている ハライチ岩井のエッセイ
芸人ハライチの岩井勇気さんのエッセイ。
岩井さんはゲームやアニメのジャンルに強くて、ゲームの大会のMCなどもしています。
ぼくはテレビ東京で放送している『ゴッドタン』という番組の、「腐れ芸人セラピー」というコーナーで岩井さんのことを好きになりました。
『どうやら僕の日常生活はまちがっている』は岩井さんの2作目のエッセイで、1作目に『僕の人生には事件が起きない』というエッセイを出しています。
ぼくは順番を気づかずに購入してしまったのですが、エッセイなので2作目からも楽しめました。
おもしろい人のエッセイを定期的に読むのは栄養を摂取している気がしてとても良かったです。
どうやら僕の日常生活はまちがっている こんな人におすすめ
エッセイはビジネス書や実用書と違って直接ためになったり情報を得れたりすることができないジャンルだとぼくは思ってます。
日常生活には直接役に立てないけどクスッと笑いたいと思う人はおすすめです。
また、『どうやら僕の日常生活はまちがっている』は漫才をしている岩井さんが書いている文章です。
漫才をしている人がどんな生活をしているのか、どんなメガネで世界を見ているのかがわかる作品なので、芸人の価値観を文字で知りたいと感じている人にはおすすめです。
また、芸人の岩井さんではなく、35歳の独身男性がどんな生活をしているのかもわかる作品です。
なので35歳の独身男性の生活が気になる人は、ぜひ読んでみてください。
どうやら僕の日常生活はまちがっている 心に刺さった言葉たち
というか出版社。「2冊目に向けた連載は〜」なんて言ってきてるけど、お前ら1冊目の初版6000冊しか吸ってなかったよな?甘く見積もってたくせに、如実に手のひらを返してきやがる。
「はじめに」がとてもおもしろい。出版社への不満や芸人なのに作家気取りをしてる人が嫌いと言った、岩井さんのトゲトゲしてるネガティブな言葉がとても好き。
それは、大学のサークル内の男女数人でよく遊んでいたが、ある日その中のあまり喋ったことのない女子と一緒に帰ることになり、なんとなく喋っていて「あれ?この子意外と可愛くね?」と気づいた時のような感覚だ。大学に行ったことがないのでわからないが。
経験がないのに想像でこういう文章が書けるのすごいですよね。見習いたい。
僕は、可哀そうだと思って声かけてくるんじゃねーよ!と思っていたのだが、大人には抗えず、他の子供たちのところに連れて行かれた。そして、20代キラキラ女は「みんなー、仲間に入れてあげようよ!」という滅びの呪文を唱え、声をかけられた子供達の哀れみの視線が僕の胸を突き刺した。
この作品で一番好きなシーンかもしれない。「20代キラキラ女」「滅びの呪文」という言葉のチョイスが好き。
昔からなんとなく続けているものというのは、実はもう意味がなくなってしまっていたり、破綻していたりすることがある。だが、それとは別に新しい意味が生まれていて、それでちゃんと成り立っていたりする。
この部分、すごい本質を突いているなと思いました。結構身近にあったりしますよね。
どうやら僕の日常生活はまちがっている 感想
『どうやら僕の日常生活はまちがっている』岩井勇気#読了
芸能人だからといって特別な生活をしているわけではないんだけど、切り口や着眼点が一般人には思いつかない発想でやっぱり面白い✨トイレの天使、や、いつまでもお母さんの話は笑った〜
これだから芸人さんエッセイはやめられない。 pic.twitter.com/2oW8DWXM1e
— Yu。 (@runolife) June 29, 2022
芸人さんのエッセイおもしろいです。芸人?ではないかもしれないですが、星野源さんのエッセイもぼくは好きです。
『どうやら僕の日常生活はまちがっている』
岩井 勇気事件とまではいかないようなちょっとしたトラブルや思想を軽妙洒脱に綴ったエッセイ。
特筆することない平々凡々な毎日を送る人もいれば、刺激のある毎日を送る人もいる。どちらが良いか悪いかはないけど、自分らしく楽しく生きれたらとは思う。 pic.twitter.com/1DXac5yf4W— てっすぃ~ (@grief_gentleman) March 17, 2022
日常のちょっとしたことをおもしろおかしく書けるってすごいですよね。文章を書く人間としては、日頃の観察を怠らないように生きていきたいです。
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┊岩井勇気『どうやら僕の日常生活はまちがっている』新潮社┊
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日常生活に丁寧に目を向けて、これだけいろんなことに気づけたら、これだけ楽しく言葉を当てはめていけたら、人生が変わりそうだ。#読了 #きようたさやかの読書記録 pic.twitter.com/zOgyJh2Loz— ✎ (@kiyouta_book) November 26, 2021
文章って誰でも書けるけど、小説やエッセイってあまり書かないですよね。やってみると人生が変わりそうです。
まとめ
先日岩井さんが来社された際、『どうやら僕の日常生活はまちがっている』特大ポスターとパシャリ。今月いっぱい飾られていますので、お近くにお寄りの際はぜひご覧いただけたら嬉しいです。
引き続きよろしくお願いします!#岩井勇気 #僕ガイル pic.twitter.com/nvb7uDLcm9— 『どうやら僕の日常生活はまちがっている』公式 #イワイ帯総選挙キャンペーン開催中! (@bokunojinnsei) November 24, 2021
特大ポスター、すごいですよね。
スタイルにもよると思いますが、ボケが目立つとツッコミの人が薄れてしまい、じゃない方と言われてしまったりしますよね。
インパルスの板倉さん、ハライチの岩井さん、平成ノブシコブシの徳井さん、腐り芸人三銃士がぼくはとても好きです。
この3人が感じている闇の部分というか、普段光の当たらないところにスポットが当たってるのが、とても楽しいんです。
『どうやら僕の日常生活はまちがっている』は闇の部分はないですが、岩井さんが感じている世界観を文章で楽しむことができます。
芸人というとどうしてもラジオやトークの方が強い印象がありますが、文章もとても面白いので、ぜひ読んでみてください。
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最後まで読んでいただきありがとうございました!
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