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書評:『タイムマシンでは、いけない明日』 畑野智美による恋愛×SF小説

小説

 

人と人との出会いは奇跡のように見えて、最初から決められているのかもしれない。
運命と言える相手に出会うため、僕達は明日に向かって生きていく。

 

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あらすじ

舞台は、ロケットの発射台がある、南の島。
高校1年生の丹羽(にわ)光二には、長谷川葵(あおい)という気になる同級生がいた。
彼女は初デートの日、「ロケット飛ばして、金星まで会いにきて! 」という言葉を最後に、
光二の前から永遠に姿を消した、はずだったが──。
時間を超えて、人を愛しつづけることの奇跡を描いた、青春小説×SF恋愛小説!

激アツ恋愛小説

前半の高校生の恋愛してる感じがとっても好きです。

作品のことを色々書こうとしているのですが、SFものなので、何も言えない!

この本との出会いは、人からのおすすめです。

数年前、当時高校生だった知り合いに、「最近読んだいい本ある?」って聞いたら、この本を教えてくれました。

そのあとずっと読みたいリストに入れて、本屋さんに行くたびに探していたのですがなかなか出会えず。

先日、友人がプレゼントで購入してくれたのをきっかけに読んだのですが、とてもおもしろかったです。

『タイムマシンでは、行けない明日』 心に残った名言

僕は、大人になってから小説を読むようになり、視野が広がるのを感じた。小説の中には、自分の知らない人の考え方や行ったことがない国の習慣も書かれている。小説を読んで、映画を見て、音楽を聴いて、生活しているだけでは知ることができない感情や感覚を身に付けるのはは大切なことで、娯楽は無駄ではない。

人生に直接役に立つかはわからないけれど、その人の魅力を惹き立たせるのは、文学や音楽といった一見役に立たなそうなものだったりすると思う。社会貢献も大事だけれど、こういう時間もちゃんと確保していきたい。

泣く以外の感情は、生きて人と接していくうちに知る。目の前にいる相手にその感情をどうしたら伝えられるのかを考え、表情ができていく。

相手がいてはじめて表情ができるんだなと感じる文章でした。確かに、世界に自分1人だったら、表情は変わらないのかもしれない。

合理的な世界なんて、何もおもしろくない。
わずわらしくて、自分だけではどうすることもできないことがあるから、人生は輝く。

合理的を求めて、日々進歩しているのに、人生の評価は相反するの、おもしろいっすよねー。

まとめ

自分が好きな作品の特徴に、想像の余地があるかどうかというのがあります。

この作品の終わり方はかなり想像させるんですよね。

最後だけではなく、登場人物の過去なども、はっきりと明記させていない部分が多いので、読み手に想像させるシーンが多いように感じます。

そういう作品は好きですね。

ぼくはジャンプのBLEACHがとても好きなんですが、同じように、全く登場人物の情報が描かれてないんです。

BLEACHの原画展に行ったときに原画展のオフィシャルパンフレットを購入したのですが、そこにキタニタツヤさんと久保帯人さんの対談が載っていて、めちゃくちゃおもしろかったです。

自分がいいなって思った部分について色々書いているので、興味がある人はこちらからぜひ。

BLEACHの原画展 BLEACH EX.に行ってきた
心は仲間にあずけて行くんだ BLEACH初の原画展 20年の歩みを、魂で体感せよ――#BLEACH 初の原画展「BLEACH EX.」 2021年12月18日(土)~2022年1月16日(日) 公式Twitter @BLEACH_exhib...

『タイムマシンでは、行けない明日』に出てくるキャラクターが登場する作品、『ふたつの星とタイムマシン』という作品も畑野智美さんは書いていて、すぐ購入してしまいました。

これから読んでいくので楽しみです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

ではまた!

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