君が料理を作っている姿が好きなんだ
博士の愛した数式 あらすじ
[ぼくの記憶は80分しかもたない]博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──記憶力を失った博士にとって、私は常に“新しい”家政婦。博士は“初対面”の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。第1回本屋大賞受賞。
第1回本屋大賞受賞作品
この作品は「記憶が80分しか続かない数学が好きな老人と家政婦とその子どもの日常」と言い換えても過言ではありません。
その3人の日常の物語を読んだ後、感想を言語化するのがとても難しかったです。
当たり前の「日常」の言語化。
直感で出てくる言葉も絞り出してきた言葉も、安いセリフになってしまったり、だからなんなの?と思ってしまうものになったり、とてもモヤモヤしました。
この作品は第一回本屋大賞にも選ばれ、映画化もされています。
そんな有名な作品を読んだ後の自分の感情を言語化できないことに、洞察能力や視点が足りないんだなぁと感じさせられました。
博士の愛した数式 印象に残った言葉
実生活の役に立たないからこそ、数学の秩序は美しいのだ
なんのために数学をやるんだろう。
学生の頃、誰もが一度は思ったことがあるのではないのでしょうか。
ぼくは工学部出身なので、大学でも数学を学びましたが、なぜこんなことを勉強するのわかりませんでした。
数学の教授にはこの考え方を使って何かをするために勉強するのではなく、理解力や思考力を鍛えるためにやっていると言われたのを覚えています。
本当にテストで点数を取るためにやっていて、あー、そんなのやったな〜くらいしか覚えていないです(笑)
物質にも自然現象にも感情にも左右されない、永遠の真実は、目には見えないのだ。
数学はその姿を解明し、表現することができる。なにものもそれを邪魔できない。
我々が直線と思っているものはいわゆる線分と言われるもので、直線を描くことは不可能であることを伝えているシーンです。
目に見えないものを表現できる数学。
目に見えない世界が、目に見える世界を支えているという実感。
家政婦の不安の気持ちを数学で表されているこのシーンがすごく好きです。
博士の愛した数式 感想
『博士の愛した数式』小川洋子
博士と家政婦の私と息子ルートのあたたかく優しい物語。
悲しく切ない内容なのに、前向きで、優しく進む物語に感動しました。#読了
#読書好きな人と繋がりたい pic.twitter.com/6hTzBtX6WD— すい (@suisaisei) May 2, 2021
何気ない日常=あたたかさ
この感覚をもっと深堀したいと思いました。
人生経験が必要そうですね。
『博士の愛した数式』小川洋子
5年ほど前、高校の国語の授業で映画を鑑賞した、思い入れのある作品です。
ここまで数字や数式に温かな血が通い、優しい色と光に満たされた小説に出会ったことはありません。#読了 pic.twitter.com/ss6c25PJMb— 木嶌つぐみ ❀ 読書垢 (@k_tsugumi0) April 9, 2021
国語の授業で映画を見たり、小説が読書感想文の課題図書になったり。
大人も子どもも見るべき価値がある作品ですね。
『博士の愛した数式』小川洋子(新潮文庫)
博士がルートへ注ぐ愛情がそれはもうたまらなく優しくて何度も涙がこぼれました。
家族とも、友人とも、少し違う。この大きな愛情のある関係性をなんと呼ぶんだろう。
美しく、優しい、愛に溢れたとても素敵な1冊。この本に出会えて良かったです。 #読了 pic.twitter.com/qeblurjeZP— ぽっぽ (@poppo_y_b) April 29, 2021
子どもが一番という博士の考え方がとても好きです。
おじいちゃんばっかりの政治の話と聞いているともう…
年齢を重ねても若い人が一番偉いって気構えで生きていきたいです。
『目に見えない世界が 目に見える世界を支えてる』
映画「博士の愛した数式」で博士が言った言葉です
大切な事だけど、言葉として整理がつかないモヤッとした価値観ってありますよね?
それを涙が出るほどに、解消してくれました
息子に教えてもらい、この映画を観て本当に良かったと思いました🌱 pic.twitter.com/85w2Byy3b2
— シロンボ店長 (@shironbo10) April 14, 2019
この作品は映画に関する感想がとても多かったです。
確かに小説だけだとかなりの想像力が必要になる作品です。
自然と映画化されているシーンが脳内で再生されていました。
映画も見たい。
まとめ
切なくてあたたかくてほっこりするいい話!
だけど、それ以上の言葉がでてくなくてモヤモヤしたのが正直な感想です。
また映画を見て思考を巡らせようと思います。
ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!
コメント