絵本を読むのは子どもだけじゃない
えほんのWA
ぼくが活動している自治体でえほんのWAという取り組みをしているellenさんとTwitterで繋がりました。
子どもの絵本のサービスをしているellenさん。
ellenさんに大人向けの絵本のサービスってないんですか?ってメッセージを送ったところ、おすすめの絵本を貸してくださるとの返信をいただき、郵送で絵本を送ってもらいました!
おすすめの絵本を送ってもらえるのすごく嬉しい!
今回貸していただいた5冊の感想を簡単にまとめたいと思います。
あかいふうせん
この作品には一文字も文字がありません。
そのため、何を感じるのかは完全に読み手に委ねられています。
人間もこんな風に周りの環境や状況に合わせて、形を変えて生きていけたら、すごく人生が楽しいのかなって思いました。
情報がない状況でこの作品に触れることがいいと思うので、興味のある人はぜひ手にとってみてください!
ゆうこのキャベツぼうし
ゆうこがおばさんからもらったキャベツを、ぼうしにして遊び始めるところからこの物語は始まります。
ぼくが好きなページは最後のページです。
この絵本、おおかみがすごくかわいいんですよね。
ツンデレというか、素直になれないところというか。
この絵本は何か作品を作るときの「起承転結」の参考になるなと感じました。
ほね、ほね、きょうりゅうのほね
子どもがとってもワクワクする本だと思いました。
この本、気になるところがひとつだけあるんです。
この本は右にページをめくっていく構造(数学の教科書と同じ!)になっているのですが、前に進んでいることを表現しているページが右から左に向かってきてるんですよね。
なので1ページ目を見た瞬間の違和感が今でも残っています。
何か理由があったら知りたいです!
さらにこの本、明るい色がすっごく使われているんです。
なのにそこまで不自然じゃないのに途中まで気付きませんした。
恐竜の骨というワクワクするコンテンツの中に、変わった表現が混じっていたのが印象的な作品でした。
キャベツくんのにちようび
この本、本当に謎でした(笑)
ellenさんが本の簡単な紹介をしてくださってるのですが、そこにはオチがあるようなんです。
実は何回読んでも分からなくて。。。
何かアート作品を見ているような気分でしたね。
ふーんこういう作品もあるんだな〜って感じです(笑)
(人間的にぼくが未熟なのか…)
わにさんどきっ はいしゃさんどきっ
今回送ってくれた5冊のなかでいちばん好きな本です。
わにさんもはいしゃさんも、立場は違うけど気持ちは一緒というのがすごくおもしろいなと思いました。
特に仕事をしている社会人からすると、はいしゃさんの気持ちがすっごくわかります。
何事もする側とされる側がいるよな〜と改めて感じました。
まとめ
ぼくが絵本を読みたいなと思った本当のきっかけは、ライターとしてもっといい文章を書きたいと思ったからなんです。
古賀史健さんの作品で、『取材・執筆・推敲 書く人の教科書』という作品があるのですが、そこで絵本の素晴らしさについて書かれていました。
絵本作家は読者が目にしているものと同じテキストをもとに、「なにを捨て、なにを残し、どうつなげるか」を考え、10枚や20枚の絵を描き起こしている。つまり絵本を手にする読者は、絵本に描かれた場面だけではなく、絵として描かれなかった場面ー映画でいえば「捨てられたフィルム」ーの全てを知ることができる。
ひとりの取材者として考えたとき、これは驚くべき話である。「描かれたもの」と「描かれなかったもの」の両方が並び立っている表現媒体は、おそらく絵本だけだろう。
絵本はメッセージが小説や自己啓発よりも伝わってくるものだと思っていました。
絵本という媒体からライティングのヒントがあると思うと、すぐに絵本を読みたいと動いてましたね。
ライター云々ではなく、大人になってふと手にとった絵本に心を打たれてしまうこともあるのではないでしょうか。
ちょっと心の余裕がないときに絵本をとってみるのもいいと思います。
ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!
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