9月は人に勧められて出会った本が多かった
不安は9割捨てました
この作品の印象はベクトルを自分に向けることだなと感じました。
作中で心に刺さった表現をひとつご紹介。
贅沢がしたいわけでもない、フツーに生活したいだけなのに、こんなに毎日働いても苦しいなんて……。「これが当たり前なのかなぁ」と思いながらも、心のどこかでは、「こんなのはなにかがおかしい、絶対におかしいはずだ」という違和感を、親の仇のようにずっと持ち続けていたんです。
そんなの無理だよ、しょうがないよ、と割り切るしかないような、多くの人が抱くであろう違和感を、スッキリとさせた大原さん、すごい。
人と違うことをすると、あの人何やってるんだろうって周りから思われることあるので、幸せに生きている大原さんを本当に尊敬します。
生きるぼくら
親子の絆、親族との絆、周りの人との絆を感じることのできる作品です。
父親の死、いじめ、母の失踪に加え、突然現れた血の繋がった妹、認知症になってしまった祖母など、複雑な人間関係のなかで、引きこもっていた主人公が米作りを通じて成長していきます。
血の繋がった人がいることの大切さや、食べ物を作ることの素晴らしもこの本から学ぶことができるため、読書感想文の本に選んでいる学生もいるそうです。
ちなみにぼくは親子愛(母と息子)系の話には弱くて、この作品も後半は目をうるうるさせながら読んでいました。
パリ行ったことないの
この作品は2部構成です。
前半ではパリに憧れる10人の女性のストーリーが描かれていて、後半はパリに住む女性のお話です。
年齢が全く違うにも関わらず、みんなパリに憧れている。
女性視点からのストーリーに、男性のぼくにとって、とても新鮮な気持ちを体験できました。
ひとりひとりの物語は短編なので、ちょっとした隙間時間に読むことができる作品です。
キッチン
最近の小説って何か読み手が驚くような伏線回収しなきゃみたいな小説が多い気がして。
もちろんあるテーマやある世界観に入れる作品を文章で表現することはめちゃくちゃすごいのですが、それに慣れてしまっている自分がいると認識してしまっているというかなんというか。
なんか小説ってこういう特に何もない日常をの風景を、ちょっと変わった角度から表現できることなのかなって思います。
この作品はまさにそれ。
隣にいる人にそれどんな話?って聞かれたとき、パッとどんな話か言えなくて、物語を読んでると答えるしかないみたいな。
そんなとき、あ、今、小説読んでる。って思います。
久しぶりにそんなふうに思いました。
年収90万円でハッピーライフ
年収90万円の生活、想像できますか?
月収でいうと7.5万円。大学生のバイト代くらい。
週休5日。食事は玄米、味噌汁、納豆、サバ。
家賃は2.8万円で駅から徒歩25分。
趣味図は書館で借りた本を読むことと、散歩。
これだけ聞くとその生活楽しいの?と思いますが、大切なことがとても詰まっていました。
選んだ孤独はよい孤独
地元から出ないアラサー
女子が怖い高校生
仕事ができないあの先輩
幅広い男性の物語が詰まっている作品です。
なかには女性の視点が強く描かれている物語もあり、男性はそんなときこう感じるよね、と共感してしまうシーンもありました。
試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。
この作品、はじめてタイトルで購入してしまった本です。
普段本を購入するときはTwitterのフォロワーさんが勧めている本を参考にしたり、TLに流れてきて面白そうと思った本を購入するのですが、この作品は本屋さんで見た瞬間に手に取ってしまいました。
『試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。』
どんな話かわからないけど、すっごい刺さってしまって、忘れることができませんでした。
みなさんはタイトル買いした本ってありますか?
まとめ
9月は人に勧められた本を読むことが多く、普段の自分では絶対に読まないような作品に出会うことができて、とても新鮮な気持ちになりました。
そして、どれもが幸せなお話ばかりで、すごく穏やかになった気がします。
ミステリーが一つもない!
10月に1冊くらい、ホラーとかミステリー作品読もうかな〜と思います。
ご感想や質問はこみーのTwitterのDMか質問箱にいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
ではまた!
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